月がお墓になる”月面供養”故人の遺灰カプセルで月面安置!墓地が宇宙に…月を見てお墓参りする時代へ
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宇宙葬サービスを行うエリジウムスペース社が
新たな宇宙葬サービスを開始した。
エリジウムスペース社はこれまで”流れ星供養”という
遺灰が流れ星となって燃え尽きる宇宙葬を提供してきたが
今回の宇宙葬は月に故人の遺灰を安置させるというサービス。
宇宙空間にただ打ち上げるのではなく、
実際に月に遺灰を安置させるため、
まるで月面にお墓があるような感覚である。
地球からは天気さえ良ければ殆どの日に月が見える。
月が見えてさえいれば月に向かって故人に手を合わせ
お墓参りを行っているのと同様の気持ちになれるのかもしれない。
写真画像:エリジウムスペース社”月面供養”プレス用写真画像
月がお墓になる”月面供養”故人の遺灰をカプセルで月面安置!
墓地が宇宙に…月を見てお墓参りする時代へ
宇宙葬(うちゅうそう)
宇宙葬を提供しているエリジウムスペース社は
2013年日本で宇宙葬サービス”流れ星供養”の提供を開始。
今回は新たな宇宙葬である”月面供養”の提供を開始した。
流れ星供養
”流れ星供養”は、地球の周回軌道に1gの遺灰を収めた遺灰カプセルを、
人工衛星を使って打上げるサービス。
カプセルを搭載した人工衛星は、
数ヶ月〜数年地球の周りを周回したのちに大気圏へ再突入し、
流れ星となって燃え尽きる。
流れ星供養は、これまでに日米あわせて
約50名のお客様からの申し込みを受け付けてきたと言う。
月面供養
”月面供養”は、月着陸船で月面へ遺灰カプセルを送り、
カプセルをそのまま月面に安置。
その名の通り月がお墓になるサービスになる。
”月面供養”の最初の打上げは、2017年後半を予定。
打上げは、民間のロケット打ち上げ会社である
米国のアストロボティック社と契約を完了。
米国内の発射場から打上げられる予定。
Webサイトにて申し込みを開始、
120万円で月面にお墓を持つことが出来る。
”流れ星供養”と同様に、郵送で届くカプセルに遺灰を収め
をエリジウム社に返送すると、
月着陸船の内部に搭載して打上げする。
地方に残る先祖代々のお墓を処分しなければならなくなった場合でも、
月面にお墓を持つことで、世界中どこからでも月を眺めることでお墓参りをする事ができる。
遺灰カプセル
遺灰は専用の遺灰カプセルによって月面へと運ばれる。
写真画像:エリジウムスペース社”月面供養”プレス用写真画像
写真画像:エリジウムスペース社”月面供養”プレス用写真画像
国内の専門事業者と提携し、
近年大きな社会問題となっている”墓じまい”と組み合わせた
プランも用意している。
月面にお送りするご遺灰の量は、直径2mmのマイクロチューブ1本分。
お墓の処分費用や月面に送った残りの遺骨のための永代供養料も合わせて、
50万円からで対応可能(1柱ごとに12万円追加)。
写真画像:エリジウムスペース社”月面供養”プレス用写真画像
月面供養 納骨堂
宇宙納骨堂は、人工衛星の構体に固定。
複数の正方形の格納領域によって1つのモジュールが構成され、
それぞれ60個のカプセルをしっかりと密閉した状態で格納。
衛星の構体とカプセルはスペースグレードアルミニウムで作られ、
格納モジュールは高温真空にも耐える特殊なWindform XTという素材でできている。
写真画像:エリジウムスペース社”月面供養”プレス用写真画像
人工衛星
写真画像:エリジウムスペース社”月面供養”プレス用写真画像
エリジウムスペースは宇宙環境に配慮しているため、
宇宙ゴミを生み出さない。
人工衛星は、常にレーダーによって位置を把握しており、
国連によって定められた期間で大気圏に再突入するため、
宇宙ゴミとなることはない。
月面供養動画
英語の動画になっているが、月面供養の全容は理解できる映像。
月面供養のイメージは動画でご覧頂きたい。
月面供養サービス概要
●サービス名:月面供養(げつめんくよう)
●URL:
●利用料金:50万円〜
●日本国内受付開始:2015年12月7日(月)
12月8日〜10日に東京ビッグサイトで開催される
”エンディング産業展2015”へブースを出展。
月面供養 まとめ
宇宙葬のひとつである”流れ星供養”は
燃え尽きてしまうので残らないが、”月面供養”の場合は
実際の物体として月面に残る事になる。
この辺りが賛否両論になるのではないかとも考えられる。
また、月にお墓がある事で、月さえ見えれば
いつも故人が見守ってくれている感覚にもなるだろう。
現在は、星を見て故人を思う事も多いかと思う。
お墓がどこにあろうとも星空を見上げて故人を思う気持ちは
忘れてはならない気がする。
月にお墓がある事で、小さいものとは言え、
遺灰カプセルそのものが”宇宙ゴミ”として捉えられれば
否なるものとなる可能性もある。
いずれにしても”宇宙葬”という新たな”お墓”は
今後も開発が進められるであろう。
「月に向かってお祈りよ!」
それが当たり前になる時代は近いかもしれない。